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中国の大学院進学希望の方が受験までにやるべきこと(2020年入学→2023年卒業生)

初めに

皆さんこんにちは!

2020年の9月から中国の大学院に正規留学をしているロンと申します!

まずは簡単に自己紹介します!

自己紹介

生まれ育ちは日本

大学一年生から中国語を学び始めた

学部で学んだ中国語を活かして将来の選択肢を広げたい、中国側から見た国際関係を学びたいと考え、中国の大学院を選択

中国の大学院では政治学や国際関係を学び研究中

※今回は2020年4月に書いたブログの記事をブラッシュアップしたものになります。

当初2020年3月中国の大学院に合格し、中国の大学院進学に関しての記事が少ないことを感じていたのでブログを立ち上げ記事を書いていました。

授業を全て終えたので、大学院での経験や学べたこと、辛かったことを今回の記事にまとめていきたいと思います。

2022年8月時点で2年間中国現地に行けずオンライン授業のみ受けてきた経験も共有したいと思います。

そして、大学院受験を決めたものの、どうしていいかわからない人。大学受験に向けて対策を行なっている人。そんな人に向けて今回の記事は書きました。

正直、日本の大学から中国の大学院に行くのはハードルが高いと感じています。入学は簡単ですが、卒業するのが本当に難しいです。


その上、中国留学と一概に言っても種類が多く、本科留学、交換留学、語学留学等様々な留学形態があります。

コロナ前の体感ですが、交換留学や語学留学を経験者は多いですが本科留学経験者は本当に少ないです。

経験者が少ない分、何をしていいのか、準備すべきことは何かインターネットで検索してもなかなか情報は出てきませんよね。

少しでもこのブログが、中国の大学院進学を希望する人の役に立ったら嬉しいです!
では、次の章から確認しておきたいことを先に述べ、詳しくエピソードを書いていきます。

中国の大学受験やるべきことのタイムライン

どこの学校で勉強したいか決める

夏〜秋頃決めるといいでしょう

専攻を決める

夏〜秋頃決めるといいでしょう

H S Kを取得する

行きたい研究科の基準を超えられるように事前に取得しておいてください!

HSK6級210点を超えていれば北京・清華大学をはじめすべての大学院に申し込むことができます。(2021年受験時点

大学院受験の日程確認

一番早くて11月に試験がある大学があります。
従って、9月にHSKを受験し終えているのが理想的です。

大学院のホームページから個別に申込

11月〜6月まで申込受付しています。
早い段階で申し込んでおくと中国政府・市政府・学校の奨学金をもらえる可能性が高くなります。

中国政府奨学金の申込

12~1月書類審査

3月面接

大学院筆記試験&面接

基本的に面接だけですが、学校によっては筆記試験を課す研究家もあるそうです。

大学院&各種奨学金合格発表

より自分に合った大学院に行けるよう情報収集しましょう

渡航準備/オンライン環境の整備

コロナ禍では中国に行けないので、オンラインで授業を受ける準備しましょう。


どこの学校で勉強したいか決める

中国の大学院に行きたい、ぼんやりとそう考えている人も多いのではないのでしょうか。

実際自分はそうでした。なんか中国これから来そうだな、大学院ってかっこいいな、、とにかく中国に行きたい!将来の選択肢を広げたい。そんな気持ちでした。

しかし、中国の大学院受験を決めた今、なぜ中国なのか、その学校に入りたいのか理由をなんとなくでいいので決めましょう。受験にあたり、軸を決めておくと迷った時に原点に立ち返れるということで役立ちます。


しかも!受験時には必ずと言っていいほど、面接官は「なぜこの学校を選んだの?」と質問してきます。

大学院は日本のセンター試験のような学力のみで大学が決まるようなイメージよりも、就職活動やAO入試のような感覚が近いと思います。


試験形態は、書類→面接(学校によっては複数回)が一般的です。


書類の段階で、HSKの基準点を超え、何を研究したいのか研究計画書を記入しておきましょう。特に研究計画書は書類から面接までずっと使われるものなので、入念に準備しましょう。


(ここだけの話、研究計画書通りの研究は大学院中に行わなくて大丈夫です。入学後に研究内容は変えることができます)

学校の選び方


あなたの専攻に強い学校、有名な学校、立地が良い学校最初の理由はなんでも良いと思います。
私は、学校のホームページを調べていくうちに学校ごとの良さ知っていけると考えていたので、有名校を中心に受験を考えていました。


知っておいて欲しいこととして、

私たちは現地の学生と違い留学生枠で入学するので、現地の学生よりも入学要件は優しいです。
したがって、レベルの高い学校を複数受験してもいいと思います。


入学してからは中国の現地の学生と同じ基準で成績が出るので苦労はしますが、入ってしまえばなんとかなる!というのが授業を全て受け終わって感じた感想です。

私自身憧れだった北京大学や清華大学も積極的に受験しておけばよかったと後悔しているので、皆さんは悔いが残らないよう受験してください!

二つの受験方法


中国政府奨学金経由 or 自分で大学院に出願


以上の二つが主な中国の大学院受験になるでしょう。


中国政府奨学金は3校希望校を選べます。私は自分でも中国政府奨学金で希望した学校の第一希望・第二希望と同じ学校を2校出願しました。
(第一希望の学校の選考が3月に終わり、合格をいただいたので、受験したのは一校のみです)


私は中国政府奨学金に書類の段階で落ちてしまいました。


なので、合格をいただいた選考方法は、中国政府奨学金の申請とは別に個々の大学へ書類を申請し、選考を行った自ら出願コースで合格いたしました。

もちろん海外の大学院受験なので、日本語の案内もありません。全て中国語か英語を使って申請をするので、言語に自信がなかったらネイティブの友人に確認してもらうのをオススメします。


私も提出の最終確認は中国人の友人に確認してもらいました。
(中国語の文書体の文章って本当に難しいんですよね、、知れば知るほどネイティブとの大きな差を感じています。

専攻を決める 


中国の大学院進学にあたって悩むのは専攻ですよね。友人の話を聞いている限り、文系の学生は、日本の学部で通っていた専攻とは違う専攻を大学院で選択する人が多いと思います。理系の学生は基本的に学部と同じ研究をしている印象です。

中国の大学院にどんな選考があるか調べるには、
「大学の名前」+「国际硕士研究生招生中文授课专业列表」と検索をして見てください。


修士課程留学の場合は硕士shuo4shi4,博士課程留学の場合は博士bo2shi4と打ちます。


中国語で授業を受けるなら中文授课英語で授業を受けるなら英文授课+专业列表と検索をかけましょう。


例を出すと,北京大学2021年硕士中文授课专业列表。このような形で検索をかければ申請ができる専攻は何か知ることができます。
自分にあった専攻を探して見ましょう!

北京・上海以外で人気な大学

中国の大学は専攻の数が日本の大学多く必ず自分にあった専攻を見つけることができるでしょう。
基本的に中国の大学は、どこの都市にある大学も国立大学で、研究する環境は整っています。


留学生からは北京・上海の学校が人気ですが、他の年にある大学も大変人気があります。以下に中国の大学ランキングを参考に人気がある大学を挙げておきます。
• 浙江大学
• 南京大学
• 武汉大学
• 吉林大学
• 厦门大学
• 四川大学


他にも専攻によって強い大学があります。「中国 大学 ランキング」で検索をかけたり、「中国 専攻〇〇 ランキング」で調べてみると良いでしょう。


中国語で検索をかける場合は「中国 大学 世界排名」と調べれば、中国の大学世界ランキングが出てきます。


特に行きたい大学がない人は、世界ランキングやアジア大学ランキングを参考にしてもいいと思います。(個人的に日本で過ごす限りは北京、清華が突出したブランドを持ち、その他の大学が横並びになっている感覚です。)


よりレベルの高い大学を目標にするとモチベーションも上がるでしょう! (その大学の一員として、周りの優秀な学生に引っ張られながら頑張れる環境は貴重です)

H S Kを取得する


中国の大学院の申請は、H S Kの受験が必須になります。日本の就職活動と違い中国語検定の資格を提出することはできません。


中国の大学院受験を決めた人は、HSKの受験をしましょう!受験が初めての人は4級受験をオススメします。H S K1-3級は漢字を日々使用している私たちからすると誰もが取得しやすいレベルで、大学院受験の要件に入ってないことが多いのです。


個人的にHSK4級合格までの目安は、毎日勉強することを前提にし、中国語勉強開始してから半年〜一年ほどです。
HSK5級は1年〜2年ほど
HSK6級は2年〜4年ほどで取得できると思います。


留学経験があればさらに短期間で合格できると思います。

大学院受験においてHSKの求められる要件は文系と理系で変わる場合が多いです。
最も要求が高い大学は北京大学の文系専攻で、その要求は、HSK6級3教科210点以上写作部分ライティング65点以上です。


この点数を超えておけばどの大学にも申請を出すことはできるでしょう。最終的にはHSK6級を目指しましょう!

中国の大学院の中にはHSK4級を要件としている学校もあります。HSK4級で中国の有名大学院に入学できると考えると、とてもお得ですよね。

いつの受験になるのかか確認する


中国を始め日本以外の国は基本的に学年の始まりが9月です。私の調べた範囲では4月入学できる大学院はありませんでした。
したがって大学院の試験は早いところでは11月あたりに始まります。申請書類は早めに用意しておきましょう。


3月までは奨学金を含めた試験を行なっている大学が多く、4月以降は自費留学の学生を募集している印象を受けました。
(年や学校によって募集期間は違うので、希望先の大学をしっかり調べておいてください)


日本の大学を3月に卒業すると考えると9月入学までの半年間ブランクができます。
そのブランクを多くの人はインターン、アルバイトや他国への留学に使ったりするようです。


空いた時間をうまく使っていきましょう!

最後に


最後までご覧いただきありがとうございます。


中国の大学院を目指す道のりは決して平坦なものではありません。周りの同級生が就職活動を終えエンジョイしている中、孤独に大学院の教授と連絡を取り合い、受験していくのは本当に大変でした。


しかし、合格した後の中国での留学生活、その後の将来を考えたときにその孤独での戦いは必ず役立つ経験となるでしょう。(実際、進学してから2年間で自分から情報を取る力や将来の選択肢は本当に幅広くなったと感じました)


そして、語学を学んだ経験だけでなく、留学するまでにおこなった情報収集能力、決断力、留学中の人脈、多様性の中で磨かれる適応力は語学力以上に貴重な点であり、自信へとつながっていくでしょう。


ただでさえ外国語を使える人財が少ない日本において、専門知識を持った中国語話者の需要は高くなると踏んでいます。


世間的にはオススメされない文系大学院進学も、自分の中で目的意識を持って学びにいくのであれば決して無駄ではないと思います。
(周りが社会人でさまざまな意見を聞きながら職業を選択できたり、これまで見えてこなかった自分の課題やってみたいこともたくさん出てきました)


人の意見を聞くことは大変大切なことではありますが、人生の最終決定は自分にあります

人の反対意見に左右されず、やりたいことに挑戦し、信念を持っていくと後悔のない人生を送ることができるでしょう!!

質問等あればTwitterやYouTubeの方にお気軽にご連絡ください。
最後までご覧いただきありがとうございました!

付録:大学院受験にあたり役に立ちそうなサイト集

中国政府奨学金公式サイト

中国留学者のみんなに申し込んで欲しい奨学金です。

中国留学ライフ

留学に関しての情報はこちらのサイトが最も詳しくわかりやすいです。運営は清華、北京、復旦、上海交通合格&在籍学生が行っているので、とても信頼できる情報源です。私が留学するときにも欲しかった。。

ゆうきの中国語

中国語学習者なら誰もがお世話になったであろう復旦大学留学経験のあるゆうきさんのブログです。
HSK の勉強法、中国語学習に関してとても参考になります。

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